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ラジオNIKKEI賞・G3」(29日、福島)
誰よりも父を知る鞍上と息を合わせて駆け抜けた。トップハンデ57キロの
フクノブルーレイクは25日、松岡を背に美浦Wで併せ馬。先行する
ユイノコキュウ(4歳障害未勝利)を目標にコーナーを回ると、直線は内から並び掛けて手応え優勢にフィニッシュ。6F84秒1-37秒0-11秒4と上々の時計をマークした。
竹内師は「オーバーワークにならないように。ジョッキーの感触は良かった」とうなずく。滞在中の函館から駆けつけた鞍上も「いいね。落ち着きがあるし、走りの
バランスも良くなっている。重賞を勝つのにふさわしい状態」と心身両面の成長を感じ取った。
今春はス
プリングSで2着。
皐月賞は序盤の不利もあって16着に敗れたが、その後はダービー路線を見送り、夏に照準を定めてきた。デビューから7戦全てでコンビを組む鞍上は「中山の千八を走っているのだから福島も大丈夫だと思う。前に行く馬も何頭かいるし、それらを見ながら運びたい」とイメージする。
香港G1・2勝を挙げた
ウインブライトの初年度産駒。その主戦を務めた松岡は「僕の騎手人生そのものというか、それまでのものを全部注ぎ込んだ馬」と父への思い入れの深さを語る。「産駒初重賞V?もちろん自分が決めたい。そうすれば、その後に(違う騎手に)勝たれても心からお祝いできるからね」と意気込みは十分。父と歩んだストーリーの続きを、みちのくの地で刻む。
提供:デイリースポーツ