24年の
高松宮記念覇者の
マッドクール(牡6、栗東・
池添学厩舎)が、
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)でGI・2勝目を狙う。
マッドクールは父
Dark Angel、
母Mad About You、母の
父Indian Ridgeの血統。父は典型的なス
プリンターで、07年の英G1・ミドルパークSの覇者。母は09年の愛G3・グラッドネスSの勝ち馬。08年の愛G1・愛1000ギニー、同じく愛G1・愛プリティポリーSは2着だった。
ここまで16戦6勝。23年の
シルクロードSが3着、
スプリンターズSが2着など、重賞で悔しいレースが続いたが、24年の
高松宮記念においてGIで重賞初制覇を果たした。その後は香G1・
チェアマンズスプリントプライズが11着、
スプリンターズSが12着と2桁着順を並べたものの、阪神Cが健在を示す2着。前走の
高松宮記念でも外有利の馬場の中、最内枠から0秒8差の6着だから、悪い競馬はしていない。安定感には欠けるものの、まだまだ一線級で戦える力は秘めている。
今回は22年1月の新馬で3着に敗れて以来、実に3年4カ月ぶりとなるマイル戦がカギだ。血統や馬体からは微妙に長い印象を受けるが、地力でカバーできるか。
高松宮記念覇者の戴冠となれば、90年の
オグリキャップ、13年の
ロードカナロアに続き、12年ぶり3頭目。
高松宮記念がGIに昇格した96年以降に限ると2頭目となる。歴史的ス
プリンターに続く偉業達成を楽しみに待ちたい。