【天皇賞(春)予想】人気馬と前走阪神大賞典組が好走しやすいレース レイデオロ産駒サンライズアースに期待
池添謙一騎手の天皇賞初制覇なるか
3200mの天皇賞(春)は底力とスタミナの勝負。ステイヤーの減少した最近は、10年連続して「1-3番」人気の有力馬が勝っている。また、馬券に絡んだ30頭中半数の15頭の前走が3000mの阪神大賞典。これに直前を日経賞2500mに選んだ馬が5頭。もちろん他のステップもあるが、20頭までの前走が2つの長距離戦に集中する。
サンライズアース(父レイデオロ)の勝った阪神大賞典は、メンバーや道中のペースにより走破時計の差が大きいが、3分03秒3(上がり35秒0)は史上4位の快時計だった。
中身は近年の長距離戦にありがちなしだいに速くなる流れで「63秒1-62秒4-57秒8」。一度は先頭を譲ったが、ほとんど主導権を譲らず6馬身差の独走だった。
前半の緩い流れが先行した同馬に味方したのは確かだが、もう少し「前半-中盤」がきついペースならもっと速いタイムで乗り切れた可能性の方が大きい。強力な先行力を身につけた点が強気に乗れる強みだ。
父レイデオロ(2017年の日本ダービー馬)の初年度産駒。産駒の距離適性はまだ未知だが、ここまでサンライズアースを出し、菊花賞3着のアドマイヤテラを送っているからこなせる距離の幅は広い。また、レイデオロは名牝ウインドインハーヘアの血を持つが、これはブラックタイド、ディープインパクト兄弟を経由したものではない点も特徴的だ。
母方は世界有数の著名牝系で、一族にジャパンCを制したシングスピールがいる。イトコには同じくジャパンCの勝ち馬で、タフネスぶりを生かし天皇賞(春)を「3、2、2」着のシュヴァルグランがいる。
騎乗する池添謙一騎手は春秋の天皇賞通算[0-1-2-24]。残念ながらまだ未勝利だが、ここを勝つと天皇賞初制覇だけでなく、区切りのJRA重賞100勝目に達する。今回はことのほかビッグレースに強いところを見せたい。