本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日に京王杯SC(GII)とユニコーンS(GIII)、日曜日に
天皇賞(春)(GI)が行われます。その中から京都競馬場で行われる
天皇賞(春)を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
天皇賞(春)で3着以内に入った馬は、すべて前走で重賞に出走。前走がオープン特別以下だった馬には好走例がありませんでした。
天皇賞(春)は一線級相手の長距離戦になります。道中はタフな流れになることもありますし、その中で結果を残すためには前走で格の高いレースを経験していることが重要になってくるのではないでしょうか。
ただし、前走重賞組でも注意が必要な点はあります。まず、前走GIII組(海外レースも含む)。こちらは23頭が出走し2着1回3着2回と好走率は高くありません。馬券に絡んだ3頭は前走を0.3秒以上の差で勝っていた馬。前走がGIIIだった馬については、そのレースでのパフォーマンス次第で評価を決めるのが良さそうです。
前走でGII以上に出走していた馬は10勝2着9回3着8回。この内、前走で
阪神大賞典(GII)に出走していた馬が4勝2着6回3着5回、前走
日経賞(GII)に出走していた馬が2勝2着1回3着2回と比較的長い距離を使われていた馬に良績が集まっています。前走GII以上の馬の中でも、前走で長距離のレースを経験している方が結果を残しやすいと言えるかもしれません。
今年の
天皇賞(春)でも先述したようなデータに該当する馬には注目したいところです。それでは早速ですが、今週の
天皇賞(春)でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆長距離適性十分な本命候補
サンライズアース 前走の
阪神大賞典では逃げ馬が不在だったこともあり、押し出されるような形でハナへ。最初の1000m通過が63.1秒とスローの逃げに持ち込むことに成功。2周目の3コーナーあたりで2番手の馬にハナを譲りますが、直線に入ると再び先頭へ立ち、そのまま後続を突き放して6馬身差で圧勝。2走前の条件戦で負けた馬とは思えないほどのパフォーマンスを見せています。
その
阪神大賞典は
ショウナンラプンタや
ブローザホーンなど実績馬も出走していましたし、決してレベルの低い一戦ではなかったように思えます。そこで快勝しているのですから、長距離適性や能力の高さを十分に感じさせる走り。元々、
日本ダービー(GI)で4着に入ったほどですし、前走がこの馬本来の実力と言えそうです。また、ここ2年の
天皇賞(春)は前走で
阪神大賞典を勝った馬が優勝していますし、
ビッグタイトル制覇の大チャンスと言えそうです。
ショウナンラプンタ 前走の
阪神大賞典は
武豊騎手との初コンビを組み1番人気で出走。スタートから折り合いに専念し道中は最後方を追走。2周目3コーナーから追い上げを図りますが、スローペースだったこともありなかなか前との差が詰まらず。直線では脚を使ったものの4着に終わってしまいます。前走はペースが合わなかったこともありますが、テン乗りだった影響も少なくなかった印象です。
今回、前走に引き続き
武豊騎手が騎乗するのはプラス材料になりそうです。前走後のコメントでは京都の方が良さそうとのことで、前走の阪神からコースが替わることもプラスになりそうです。実際、京都で行われた昨年の
菊花賞(GI)では強敵相手に4着と好走しています。まだ重賞タイトルを獲得していない本馬ですが、実績のある舞台ですし重賞初制覇がGIというシーンも十分にありえそうです。
マイネルエンペラー 昨年12月の
オリオンS(3勝クラス)を勝ち上がりオープン入りを決めた本馬。久々の重賞挑戦となった2走前の
日経新春杯(GII)で3着と結果を残すと、前走の
日経賞で重賞初制覇を達成。道中は先団を追走。勝負所での手応えは良く見えませんでしたが、少しずつ前の馬との差を詰めて直線へ。残り200mを過ぎたあたりで先頭へ立つと、後続の追い上げを退けて勝利を収めています。
日経賞ではGI勝ち馬の
アーバンシックや
チャックネイト、
マテンロウレオなどGIIで実績のある馬が相手。メンバーレベルは低くなかったように見えますし、そこで勝利したのは本馬の能力が高いからこそでしょう。前走は最後まで脚色は衰えていなかったですし、長距離への適性も十分。今回はGIでさらに相手は強くなりますが、今の勢いと適性の高さを活かせれば上位に食い込んでも不思議はなさそうです。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!