【フローラS予想】オークスへの有力ステップ マーゴットレジーナの“変身”に期待
ペースと通るコース次第では後方勢にも好機あり
近年、クラシックとステップに選ぶ前哨戦の関係は大きく変化している。ただ、フローラSとオークスは同じ東京コースで距離が400m違うだけの中-長距離戦。オークス好走馬の多くは桜花賞組だが、最近10年、これに続くのはフローラS出走馬。オークスで5頭馬券に絡んでいる。本番は、人気も好走馬が多いのも桜花賞からの直行組。ここをステップにしたフローラS組はあまり評価が高くなることはないので、本番でも穴馬になる。
フローラS2000mは、今回2番を引いたロートホルン(父サトノダイヤモンド)のような「先行=好位組有利」とされるが、ペースと通ったコースしだいで追い込み馬も届くのが長い直線の東京コース。
調教は平凡だが、まだ変身するとみて人気薄マーゴットレジーナ(父モーリス)に期待したい。凡走に終わって不思議はないが、前走の君子蘭賞は、格上がり、初コース、テン乗り。多分に手探りの後方待機だった。しかし、上がり最速の33秒8で馬群を割って伸び、今回も対戦するルクスジニアと0秒2差。あの最後の切れは混戦向きだろう。
父モーリスの代表産駒は、ジャックドール、ジェラルディーナ、ノースブリッジなど、多くはマイラーではない。また、母カーリンホークは米三冠「3、1、1」着のアフリートアレックスの半妹だが、母の産駒はダート巧者でもない。マーゴットレジーナは発馬互角なら今回は前走のように下げないと思える。
同じように人気薄ティラトーレは、フォーエバーヤングを送ったリアルスティール産駒。でも、父は別にダート巧者を数多く送る種牡馬ではなく、芝向き産駒の方が多い。デキの良さに注目して、マーゴットレジーナとともに大駆け候補にしたい。