連勝でダート界の主役候補に名乗りを上げるか。名牝
マルシュロレーヌの半弟となる
マルチャレアル(牡3、栗東・
斉藤崇史厩舎)が、土曜京都11Rの
ユニコーンステークス(3歳・GIII・ダ1900m)で重賞初勝利を目指す。
マルチャレアルは父
リアルインパクト、
母ヴィートマルシェ、母の
父フレンチデピュティの血統。半姉の
マルシュロレーヌは21年のBCディスタフを制し、日本調教馬による初の米ダートG1制覇を果たした。そして半兄の
バーデンヴァイラーは22年の
マーキュリーC、23年の
佐賀記念の覇者。さらに姪の
ナミュールは23年の
マイルCS、同じく
ラヴェルは22年の
アルテミスSを制している。遡れば祖母の
キョウエイマーチは97年の
桜花賞馬だから、現在進行形の名牝系出身となる。
ここまで4戦2勝。昨年11月の未勝利(京都ダ1800m)で初勝利。続くカトレアSは8着に終わったが、前走の1勝クラス(京都ダ1800m)で2勝目を手にした。その後は
伏竜Sを予定していたが、体調が整わなかったため、直前で回避。一旦放牧に出され、ここ目標に調整されてきた。
今となっては意外だが、偉大な姉は4歳夏まで芝を走っていて、初勝利も3歳夏と遅かった。そう考えると、
マルチャレアルの3歳春までの成長曲線は順調過ぎるぐらい。ここは力試しの一戦となるが、先につながる走りを期待したい。