「
皐月賞・G1」(14日、中山)
長く閉ざされた歴史の扉をこじ開けるか-。G1昇格後の
ホープフルSで初となる牝馬Vを飾った
レガレイラが、意気揚々と牡馬クラシックにチャレンジ。勝てば48年
ヒデヒカリ以来、76年ぶりの偉業となる。
前走後は福島県のノーザンファーム天栄で英気を養い、3月14日に美浦へ帰厩。楠助手は「かなりいい感じにリフレッシュして帰ってきました。ボリュームが出たというわけではないけど、体にメリハリが出てきたし、去年より毛ヅヤもいい。いい休養になったと思います」と目を細める。
1週前の美浦Wでは北村宏(レースは未定)を背に、持ったままラスト1F10秒9の切れ味を披露。順調ぶりをアピールした。同助手は「先週(2週前)の追い切りからいい方向に変化してきて、そのなかで食欲も良かったのでしっかりやろうと。時計を見ての通り。直線の動きも抜群でしたね」と力強くうなずいた。
3着に敗れたアイビーSを振り返り、「あの時はのんびりし過ぎていた。そこを課題にして臨んだのが
ホープフルS。自信があったので結果を出せて良かった」と話す。続けて「走る馬は気持ちのオンとオフの切り替えがすごい。
イクイノックスもそうでした。
レガレイラは乗り味とか見た目の感じより、そこの大物感がすごい」と、世界No.1に上り詰めた厩舎の“大先輩”を引き合いに出すあたりに、期待度の高さがうかがえる。
主戦のルメールが落馬負傷したため乗り代わりを余儀なくされるが、新たな鞍上が誰になるのかも含めて注目度は1番。再び牡馬を蹴散らして、名牝への階段を駆け上がる。
〈1週前診断〉北村宏(レースは未定)を背に美浦Wで6F81秒3-10秒9(馬なり)。長めから軽快に飛ばしたが、直線も手応えたっぷりに矢のような伸び脚。数字が示す通りスピード、切れともに満点。出来に不安なし。
提供:デイリースポーツ