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【南井克巳元調教師 豪腕の視点】まさに前走と逆の競馬となった桜花賞

デイリースポーツ
  • 2024年04月08日(月) 06時00分
 「桜花賞・G1」(7日、阪神)

 2番人気のステレンボッシュが外から伸びて差し切り、G1初勝利を飾った。阪神JFでは2着に惜敗したが、初コンビのジョアン・モレイラ騎手(40)=ブラジル=に導かれ、完勝で牝馬1冠目を獲得した。国枝栄調教師(68)=美浦=は桜花賞3勝目。2着に昨年の2歳女王で1番人気だったアスコリピチェーノ、3着に7番人気のライトバックが入った。

  ◇  ◇

 天気が良くて馬場も荒れず、内と外で差もない。クラシックの1冠目が行われる状態としては完璧でした。言い訳ができない、力比べのレースになったと思います。

 結果としては阪神JFの1、2着馬が入れ替わる形。勝ったステレンボッシュと、アスコリピチェーノは中団の同じところにいて、互いに意識し合っていた感じに見えた。3角手前でペースが緩んでごちゃついたんだけど、うまくなだめて直線のヨーイドン。先にスパートした勝ち馬に、アスコリピチェーノもいい脚で追い詰めた。まさに前走と逆の競馬でした。初騎乗のモレイラは馬の癖も分からないなかで、力を出し切るんだから大したもの。北村(宏)君もいい騎乗をしました。

 この2頭はやはり力がありますね。パドックから雰囲気も落ち着いていて体もできていた。この時期の牝馬にしてはどっしりしている。それは大きいでしょう。

 川田君のクイーンズウォークは好スタートから内に入れる理想的な流れだったけど、直線は伸びあぐねた。本質的には長い距離の方が向いているような気もするけど、そこは気になるね。チェルヴィニアは半年近い休み明け。そのあたりが影響したのかな。(元JRA調教師)

提供:デイリースポーツ

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