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【桜花賞】アスコリピチェーノ驚異の進化!伸び抜群に黒岩師もビックリ「思った以上。阪神JF以上」

スポニチ
  • 2024年04月04日(木) 05時30分
 24年クラシック第1ラウンド「第84回桜花賞」(7日、阪神)の最終追い切りが3日、東西トレセンで行われた。栗東滞在で調整を続ける2歳女王アスコリピチェーノはCWコースでシャープな伸びを披露。昨年暮れの阪神JF時を質量ともに上回る万全の仕上げで、史上9頭目の無敗Vを狙う。同レースは4日に出走馬と枠順が決定する。

 予想をはるかに超えていた。美浦から駆け付け、アスコリピチェーノの最終リハを見届けた黒岩師。その仕上がりに思わず驚いた。「思った以上に時計を軽く出せていたし、(中間は)予定以上の調教を課すことができた。阪神JFの時以上に踏み込んだ調教ができている」。

 CWコース2頭併せ。フェブランシェ(4歳2勝クラス)を1馬身半追いかける形でスタートした。序盤は折り合い重視のゆったりとした走り。3角過ぎから徐々にピッチを上げていくと、僚馬の内に入った直線は四肢をフルに回転。馬なりのまま楽に併入した。時計は6F(1200メートル)80秒6〜1F(200メートル)11秒6。阪神JF時(同81秒3〜12秒0)よりも速く、前走以上を感じさせる動きだった。

 北村宏が騎乗した1週前追いも内容の濃い調教だった。先週の大阪杯で11番人気3着に激走したルージュエヴァイユ(5歳オープン)と実戦さながらの併せ馬。直線で並ばれたが、ラストは“抜かせまい”としぶとい伸び。一流古馬牝馬の胸を借り、勝負根性にさらなる磨きをかけた。

 質だけでなく量も万全だ。放牧先のノーザンファーム天栄(福島県)できっちり乗り込まれた後、3月中旬に栗東入り。レースまでの滞在期間は阪神JFとほぼ同じ1カ月だが、負荷のかかるCWコースでの追い切りは前走より2本も多い5本。4カ月ぶりの実戦ということを勘案しても、一切抜かりのない調整と言える。

 猛稽古を可能にしたのは馬体の充実。2度目の栗東滞在で前走よりも早く環境に慣れ、カイ食いが良くなった。その結果、馬体重は阪神JF(468キロ)より10キロ以上増えている。牝馬らしいシュッとした体つきから古馬のようなたくましい体つきへと変ぼう。指揮官は「追い切りによる反動が少なくなった。それもあって順調に調整できているね」と目を細める。

 早熟馬が多いダイワメジャー産駒。師もその懸念はあったが、アスコリピチェーノが見せたのは血統を超えた成長だった。「前走よりさらに良い走りを見せられると思います」とキッパリ。日に日に強くなる2歳女王に敵はいない。

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