「
大阪杯・G1」(31日、阪神)
復活を期す昨年の
皐月賞馬
ソールオリエンスは27日、美浦Wで最終追い切り。レースで装着プランが浮上しているブリンカーを着けることなく軽快な動きを披露した。昨年重賞V2の
ローシャムパーク、昨年のダービー馬
タスティエーラも同じく美浦Wで最終リハ。17年にG1昇格以降、〈0・1・1・24〉と関東馬のVがない
大阪杯。実績馬がジンクスに立ち向かう。
素顔のままでも軽快なフットワークを繰り出せた。ここ2週で試していたブリンカーを装着することなく、嶋田(レースは横山武)を背に美浦Wを発進した
ソールオリエンス。僚馬2頭を追い掛けながら直線を向くと、最内から鋭く伸びて
ドゥラモンド(6歳3勝クラス)に1馬身半先着、
コンテソレーラ(3歳未勝利)に併入で最終追い切りを終えた。
6F81秒1-37秒3-11秒2とさすがの好時計をマーク。手塚師は「先週(同6F84秒5)が時計的にもう少しやってもいいかなと思ったので、今週は通常より強い負荷をかけるイメージで。休み明けを一度使ったことで動きは軽やかになっている」と納得の表情を浮かべた。
馬具に関しては「前走で乗った田辺騎手と“調教からアクセントをつけた方がいい”という話をして。それで浅いブリンカーを着けて、ここ2週追い切ったが、それなりの効果はあった」と説明。ただ、レースでの装着については「どうしようかな。スタッフやジョッキー、馬自身とも相談しながら投票までに決めたい」と話した。
4歳世代は年明けから苦戦が続いている。指揮官は「(世間では)4歳牡馬のレベルを疑問視されているところがある」と前置きしながら、「それを見返せるようなレースをしたい」と力を込める。昨年の
皐月賞でも騎乗し、3戦ぶりにコンビを組む横山武は「頂いたチャンスをモノにできるように頑張りたい」と力こぶ。G1昇格後初の関東馬Vを飾り、クラシックホースの威厳を取り戻す。
<調教診断>攻め駆けするタイプだけに動きはいつも通りいいが、注目したいのは6Fの全体時計。近2戦の最終追いは2走前の
有馬記念が6F86秒4、前走の
中山記念が6F85秒5。それが今回は6F81秒1と負荷を強めてきた。直前にここまで攻めるのはなかなかなく、陣営の意気込みが伝わる。久々に末脚さく裂のシーンが見られるかもしれない。
提供:デイリースポーツ