「
大阪杯・G1」(31日、阪神)
血統表で頻繁に目にする
ダイナカール-
エアグルーヴ-
アドマイヤグルーヴ…と続く名牝のライン。種牡馬としても成功を収めた
ルーラーシップや
ドゥラメンテを介して一気に繁栄したが、この偉大な先輩に続けとばかりに頭角を現してきたのが、
ハービンジャー産駒の
ローシャムパークだ。
祖
母イントゥザグルーヴは
アドマイヤグルーヴの1つ下の全妹で、芝の中距離で4勝を挙げた。それに
キングカメハメハを交配して生まれたのが
母レネットグルーヴであり、その関係性を整理すれば、母は祖母の6つ下の半弟に当たる
ルーラーシップ(
父キングカメハメハ)に近い配合だ。
父
ハービンジャー×母
父キングカメハメハは非常に相性が良く、18年
有馬記念を制した
ブラストワンピースや、17年
エリザベス女王杯を制した
モズカッチャンを輩出。アウトブリードがマッチしたようで、爆発力のある名馬が生まれた。さらには、昨年のアルテミスSを制して
桜花賞候補に挙げられる
チェルヴィニアも同配合。今後の飛躍が楽しみな逸材だ。
デビュー以来、初めて掲示板を外した前走の
香港C(8着)は、初のG1挑戦&初の海外遠征でキャリアの差が出たか。それでも、2走前の
オールカマーで
タイトルホルダーを破った実力は本物だ。国内からの再出発で再び存在感を示し、輝きを取り戻してほしい。
提供:デイリースポーツ