「マーチＳ・Ｇ３」（２４日、中山）

　混戦ムードのハンデ戦を制したのは７番人気のヴァルツァーシャル。前走でオープン初勝利を挙げた勢いそのままに、連勝で重賞初Ｖを飾った。

　道中は中団のインで末脚を温存。シビれる手応えで４角は外へ持ち出し、ラスト１００メートルでトップギアへ。メンバー最速の豪脚がさく裂し、逃げ粘るミトノオーを並ぶ間もなくかわし去った。

　テン乗りで結果を残した斎藤は、スタンドへ向けて高らかにガッツポーズ。「調教に乗せていただいて、最近のレースも見ていた。僕の仕掛けるタイミングひとつだと思っていた。３〜４角の手応えは良過ぎるぐらい。届くだろうと思っていました。本当に乗り手に従順。これから強くなる馬だと思います」。人馬ともに好機をモノにして存在感をアピールした。

　「強かったですね。力をつけて、充実してきている」と高木師もうなるほどのパフォーマンス。次戦は未定だが、“世界のウシュバテソーロ”を擁する高木厩舎から新たなダート王候補が誕生。本格化したマクフィ産駒の今後に要注目だ。

提供：デイリースポーツ