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【弥生賞】シンエンペラー 前哨戦もきっちり仕上がった!新コンビ川田も好感触 矢作師太鼓判「十分力を出せる」

デイリースポーツ
  • 2024年02月29日(木) 06時00分
 「弥生賞ディープ記念・G2」(3月3日、中山)

 ホープフルS2着のシンエンペラーは28日、新コンビの川田を背に、栗東坂路で最終デモ。20年凱旋門賞馬ソットサスの全弟という超良血がクラシックを見据え、理想的なラップを刻んだ。デビュー2連勝のトロヴァトーレも美浦Wで好仕上がりをアピール。重賞初挑戦でのタイトル獲得を狙う。

 ホープフルS2着馬シンエンペラーは新コンビの川田を背に栗東坂路へ。首を上手に使いながら、脚を真っすぐに伸ばして登坂した。しまい重点だったとはいえ、好ムードを漂わせながら4F54秒6-39秒6-11秒9をマーク。後半にかけて加速していく理想的なラップで駆け上がった。

 初めて手綱を取った鞍上は「とてもいい馬ですね」と好感触。動きを見届けた矢作師も「軽く伸ばしただけだけど、ラストは良かったね。新馬の頃が一番良く、その後2戦はそんなに状態が良くなかった。それと比べるといいです」と好仕上げに太鼓判を押した。

 「まだまだ幼く、クラシックに向かうにあたって経験が必要なタイプで、だからこその弥生賞だと思います。クラシックにつながる競馬ができれば」と川田。精神的な課題は依然として残るものの、実戦を重ねて一歩ずつ進化を狙う。とはいえ、指揮官が「前哨戦だけど負けられない気持ち。十分力を出せるので」と力強く意気込むように、結果も意識する一戦だ。

 全兄に凱旋門賞馬ソットサス、半姉にG17勝のシスターチャーリー。世界的な良血馬が、クラシックを見据えて臨む。重賞勝ちにG12着と、ここでは実績も間違いなく最上位。“日本近代競馬の結晶”の名を冠したこの一戦は、世界に羽ばたくための序章に過ぎない。

提供:デイリースポーツ

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