2017年からは優勝馬には
大阪杯への優先出走権が与えられるレースとなった別定重量のGII戦。また、このレースを
ステップにドバイや香港へ遠征する馬も少なくなく、国内外の上半期のGI競走を占う意味では重要なレースだ。
大阪杯がGI昇格後の7年間でこのレースを
ステップに20年
ラッキーライラックが優勝しているほか、18年
ペルシアンナイトが2着。実力馬に有利な別定重量戦だが、スタートして1角までの距離が短い難コースだけにコース実績も考慮したいレースだ。
◎
エルトンバローズは
毎日王冠優勝馬。初勝利まで5戦を要したものの、そこから2つの重賞含めて4連勝。
シルトホルン、
レーベンスティールらを破った
ラジオNIKKEI賞も内容が濃い1戦だったが、
毎日王冠は
ソングライン、
シュネルマイスターの追い込みを退けてのものだけに価値が高い。前走は初めてのGI挑戦だったが、未勝利戦以来のマイルで少々忙しかった印象だ。今回は逃げ、先行馬が多く激しい一戦が予想されるが、持ち味であるレースセンスは大きな武器になりそうだ。
〇
ソールオリエンスは
皐月賞馬でダービーは1番人気2着。前走の
有馬記念は内枠で自分の競馬ができなかったのも事実だが、瞬発力を武器とする馬だけに古馬相手では少々距離も長かったか。今回は開幕週でもあり、またメンバー構成からある程度流れることが予想されるので、この馬向きのペースになりそうだ。中山競馬場はGI制覇を記録した舞台。本当の目標はまだ先だろうし、58kgも他馬との比較から楽ではないが、復活ののろしをあげたい。
▲
ヒシイグアスは
中山記念2勝。それを含めて中山競馬場は3つの重賞含め[5-2-0-1]。3歳春の
スプリングS5着以外は連対を外していない。瞬発力を武器とする馬だけに、そろそろ年齢が気になる頃だが昨年暮れの
香港カップ3着と復調の気配だ。高齢まで活躍できる
ハーツクライ産駒だけに侮れない1頭だ。
△
ジオグリフも
皐月賞馬。このときは
イクイノックス、
ドウデュースを2着、3着に下してのものだった。海外遠征、あるいはダート挑戦などで
皐月賞以降は勝ち星に恵まれていないが、昨年夏の
宝塚記念は0.7秒差9着で、3歳秋の
天皇賞(秋)も0.8秒差9着。着順ほど崩れていない。久々のGIIで再注目したい。
△
ソーヴァリアントは昨年の本レース1番人気。結果から言えば12kg増も関係して自分の競馬ができなかった。
中山金杯4着の△
ボーンディスウェイは
弥生賞3着馬でもある。最後に中山コース[3-0-0-0]の△
エエヤン。距離は微妙だが、コーナー4回をクリアできればあっと言わせることもあるかもしれない。