「阪急杯・Ｇ３」（２５日、阪神）

　一歩ずつ着実に段階を踏み、ようやく待望の舞台に立つ。ボルザコフスキーが２２戦目にして重賞に初挑戦する。

　オープン初戦だった前走の洛陽Ｓは抜群の手応えで直線に向くと４着に食い込んで、オープンでも通用することを証明した。「徐々に力をつけて、オープンまで来られました。前走も（１着馬）ドゥアイズと一緒に上がってきて、見せ場をつくってくれましたからね」と担当の宮本助手は感慨深げに語る。

　初重賞出走だからといって、気後れなどはない。「（前走は）力みがあって、完全に折り合う感じではなかったですからね。あの内容だと１４００メートルの方がいいと思います」と１Ｆの距離短縮で一発を狙っている。

　中１週と間隔は詰まっているが、状態は上向いている。「前走はちょっと太めが残っていた。ひと叩きで張りが出ていますし、前回より良くなっています」と同助手は笑みを浮かべる。今回騎乗するムルザバエフは、１年前に同馬にまたがって勝利しており、乗り代わりも問題なし。大器晩成の予感漂う５歳馬が一発を狙う。

提供：デイリースポーツ